6/4に「福島の酒蔵と一緒に、日本酒の新たな可能性を考えるナイト!」を開催しました!今後の酒蔵の未来について、参加者全員でディスカッションを行うことを目的とした今回のイベントでは、ゲストに福島県白河市にある大谷中吉本店の大谷さんと、福島県本宮市にある大天狗酒造の小針さんをお招きしました。

蔵元さんから赤裸々にお話を伺いました

お二人にはオンラインを通じて、酒蔵や酒造りに関するお話を赤裸々にお伺いしました。ここでは一部、内容を後悔したいと思います!

どんな姿勢で酒造りに取り組まれていますか?

責めずに、調和を大切に。びっくりするようなお酒は造らず、身の回りの人がいつも飲んでくれるような酒造りが理想ですね。(大谷さん)

穏やかで静かなタイプの父が経営を行なっているので、私は安心して色々なことに挑戦することができています。(小針さん)

酒造りがどのような形で地域に貢献していると思いますか?

地域を外に発信するのが酒蔵の役割です。例えば、地酒と合わせて郷土料理を食べるからこそ、酒が良くないと白河市そのものが馬鹿にされてしまうという自負があります。(大谷さん)

秋のお祭りでは、大天狗が呑み続けられてきました。酒造りを通じて、日本酒と祭りを残す役割を果たして行けたらと思います。(小針さん)

現在、酒蔵の抱える課題は何ですか?

人手が少ないことがネックですね。1980年代に比べると、今では蔵人の数も大分減ってしまいました。経験が価値だからこそ、新しい人が入ればそれで解決、という訳でもないんです。(大谷さん)

お話を元にしたディスカッションタイムに突入

「あなたが社長になった場合、何をしたら酒蔵がより良くなると思いますか?」

上記のテーマと伺ったお話を元に、参加者によるディスカッションタイム。短い時間でしたが、チーム毎に様々な意見が飛び交っている様子が印象的でした。

発表の時間では、ユニークな意見を多数発見!

チーム毎にいろいろなアイディアが浮かびました。中には「朝から飲める日本酒」をテーマにディスカッションを行なっていたチームも!ユニークな意見が沢山飛び交い、蔵元のお二人からも「そんなアイディアがあったか〜」と驚きの声があがる場面も(笑)

最後に行なった記念撮影。それぞれ蔵自慢の銘柄を掲げて

イベント終了後も、美味しい日本酒を囲みながら、参加者の皆さんと蔵元のお二人の交流は続きました。これからも沢山の人を巻き込みながら、酒蔵の未来について考える場をつくっていきたいと思います。

イベント開催にあたりご協力を頂いた大谷さんと小針さん、そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

今回ゲストでご参加頂いた酒蔵

地元に愛される、本宮市唯一の酒造
大天狗酒造 株式会社

創業1872( 明治5) 年。福島県本宮市に所在。醸造場所を確保するため倉庫を整理している際、行李( こうり) から二つの天狗( てんぐ) の面を発見。神よりの授かり物、酒造業開始の吉兆したことが銘柄「大天狗」の由来とされています。 地元の米と水にこだわり造ったお酒は地元の皆さんに愛されています。若き杜氏として活躍する小針沙織さんがプロデュースする清酒「卯酒」も注目の一品です!

大天狗酒造株式会社
所在地 福島県本宮市本宮字九縄 18
創業 明治 5 年(1872 年)
電話 0243-33-2017
代表銘柄 大天狗
HP http://daitengusyuzo.com/

白河ならではの地酒造りに捧げる情熱
合名会社大谷忠吉本店

創業1879 年( 明治12年)。福島県白河市に所在。創業時より「地元の米、水、人」の3 つにこだわった酒造りを行なっています。メイン杜氏を務めるのは同市出身の大木兄弟。代々受け継がれてきた主要銘柄「白陽」をはじめ、最近は大木兄弟が、自分たちの想いを込めて醸した特別純米酒「登龍」が注目を浴びています。毎年試行錯誤しながら、目指す酒質を追い続けている酒蔵さんです。

合名会社大谷忠吉本店
所在地 福島県白河市本町54
創業 明治12 年(創業1879 年)
電話 0248-23-2030
代表銘柄 白陽、登龍
HP http://www.hakuyou.co.jp/