利益向上、市場拡大、株価上昇と、目に見える数字ばかりを追い続けることが、必ずしも「正解」として求められることがなくなってきた昨今。これからの組織、そして、私たち個人の在り方はどう変わっていくのだろうか?

このヒントを探るべく、これからの社会を創るキーパーソン、称して「醸し人」に迫まる醸し人インタビューを経済誌 Forbes JAPANのオフィシャルコラミストとして連載させて頂いてます。

第3回は、インドネシアのバリ島を拠点に未来を創る変革者たちへの支援を提供し続ける、一般社団法人Earth Company(アースカンパニー)代表理事の濱川明日香さんとマネージング・ディレクターの濱川知宏さん。ダライ・ラマ14世により、日本人として初めて「Unsung Heroes(謳われることなき英雄)」を受賞した二人が目指す世界とは?

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「We do not inherit the earth from our ancestors. We borrow it from our children. (この地球は、先祖から継承したのではなく、私たちの子どもたちから借りているのだ) 」

ネイティブアメリカンの格言に基づいた、アースカンパニーのビジョンです。「社会課題の存在しない社会をつくる」となるとイメージするのが難しいのですが、「この地球は子どもたちから借りているもの」と捉えれば、誰でも具体的に何をすればよいのか頭に浮かぶ。とにかく少しでも良い状態で子孫に残したいと思うはずです。

社会変革を起こす「人」と「団体」に徹底的により添った支援を提供するアースカンパニー。量より質、幅より深さのあるインパクトをもたらすことを目指し、多角的な事業を展開していますが、それらに一貫するのは「次の世代に残せる未来を創出すること」。地球に、社会に、一人ひとりの人間に愛を持って接するお二人の姿勢から、自分自身が果たせる「役割」は何なのだろう?と考えさせられる内容です。世界各国から社会起業家が集う、バリ島・ウブドの魅力にも迫りました。
ぜひ、ご覧ください!

今回インタビューした醸し人

濱川明日香
Earth Company 代表理事。ボストン大学卒業後、プライスウォーターハウスクーパーズに勤務。ハワイ大学大学院にて太平洋島嶼国における気候変動研究で修士号取得。2014年、夫の知宏と一般社団法人Earth Compnayを設立。同年、ダライ・ラマ14世より「Unsung Heroes of Compassion」を受賞。2017年「Asia 21 Young Leaders」に選出。2018年、Newsweek誌で「世界で活躍する日本女性」に選出される。

濱川知宏
Earth Company マネージング・ディレクター。ハーバード大学卒業後、NGOスタッフとしてチベット高原で働いたのち、ハーバード大学ケネディ行政大学院で修士号取得。ユニセフ、セーブ・ザ・チルドレン、英国大手財団CIFFにて、子供の保護・教育に重点を置いたプロジェクトの企画推進・評価等を行う。現在はNPO法人コペルニクの最高戦略責任者を兼務。2014年、妻の明日香と共にダライ・ラマ14世より「Unsung Heroes of Compassion」を受賞。

最近リリースした新プロジェクト「Green Oparation」も要チェック!

監修=谷本有香 インタビュー=三宅紘一郎 校正=山花新菜 撮影=藤井さおり 取材協力=Nagatacho GRID