元々島で暮らすことに興味があったという河村さん。持ち前の明るく人懐っこい性格から、約6ヶ月の滞在中は、地域の皆さんから「はるちゃん、はるちゃん」と可愛がられるアイドル的な存在に。現在は留学時代に身につけた中国語を生かし、インバウンド観光客の方々に向けたツアーのおもてなしに日々奮闘中!

「何もない」がこの地の魅力だと思う

元々田舎暮らしへの憧れが強かったことや「島」というワードに惹かれたこともあり、久比・三角島に滞在することを決めました。滞在中は農業、地元の皆さんとの交流、古民家の改装や来島者の受入れなどを行いました。

島での生活はとにかく楽しかったです!すれ違い際、元気よく挨拶して自己紹介をすればする程、どんどん輪が広がって、友だちも増えていく感覚で。そのうち相手も挨拶をしてくれるようになったり、顔見知り程度の人との交流も沢山生まれたり、採れたお野菜をおすそ分けしてもらったり・・・頂いたご好意がどれも温かいと感じました。

私は久比・三角島の魅力は、良い意味で「何もない」所だと思います。都会にあるような固定の娯楽がない分、その地に住む人や暮らしなど色々なことに興味が湧くんです。

例えば「88歳」など少ないヒントを基に人々の話を辿っていくことで、個人を特定することができてしまったり(笑)でもこれって、深い繋がりや相手と向き合うことを大切にする土地だからこそできたことだと思うんですよね。

生きる力を身に付けることができた

久比・三角島での生活を通じて、自分自身とても成長することができました。

例えば、島での生活は「モノがあって当たり前」な環境ではありません。また想定外のハプニングが起こることも多々あります(笑)インターネットで検索しても答えは出てこないし、モノを買って手に入れることができないからこそ、工夫を凝らし、想像力を働かせる力が身についたと思います。

また自分と世代の異なる地元の方々との交流を通じて、色んな価値観を学ぶこともできました。皆さんが時を重ね積み上げてきた経験は、どれも深い。そんな経験に基づいたお話や行動を間近で見聞きできたことは、学校ではできない勉強だったと感じています。
多くの方との交流から、人それぞれ異なるバックグラウンドがあるからこそ、価値観も千差万別あることを知り「相手はこんなことを考えているかもしれない。それなら、こんなことに喜んでくれるかも!」そんな風に相手を深い所で理解することを、これまで以上に意識しています。

恩返しをしたいと思える大切な場所

久比・三角島での生活なしでは今の自分はないと言えるぐらい、大切な時間を過ごしました。優しく、温かく迎え入れてくれた地元の皆さんにも本当に感謝していて。今でもあの時の生活を思い出すと笑顔になったり、楽しかった記憶が蘇ります。

そんな久比・三角島は「恩返しをしたい場所」。沢山の学びを貰った大切な場所だからこそ、自分に何ができるかをしっかり考えた上でいつか恩返しをしたいです!